絵本の読み聞かせで育つ力とは?名古屋の一時保育そよかぜの日常から
「子どもに絵本を読んであげるといい」とよく耳にしますが、実際にはどんな効果があるのでしょうか?また、家庭だけでなく保育の場での読み聞かせは、子どもたちにどのような影響を与えているのでしょうか。
今回は、名古屋市中区にある体調不良児対応型の一時保育施設、託児所そよかぜでの日常を交えながら、看護師×保育士の目線で絵本の読み聞かせが育む力についてご紹介します。
1. 絵本の読み聞かせが子どもに与える効果
絵本を読むことは「楽しい時間」を過ごすだけではありません。子どもは絵本を通じて多くの力を身につけていきます。そよかぜでも、体調が優れない子や初めてのお預かりで緊張している子に、まず好きなキャラクターや本人がお気に入りの絵本を読むことがあります。それだけで安心した表情に変わることも珍しくありません。
① 言葉の発達を促す
絵本には、普段の会話ではあまり使わない表現や豊かな言葉がちりばめられています。繰り返し読むことで語彙が増え、文章のリズム感を身につけることができます。特に1〜3歳の時期は言葉の吸収力が高く、絵本の影響は大きいとされています。
② 想像力・表現力が育つ
絵を見ながら「次はどうなるのかな?」と考えたり、物語の登場人物に感情移入したりすることで、子どもたちの想像力はどんどん広がります。読み終えたあとに感想を問いかけると、年齢なりの素直な答えが返ってきて、表現力の豊かさに驚かされることもあります。
③ 心を落ち着ける効果
絵本の時間は「安心のルーティン」にもなります。体調不良や初めての利用で不安な子どもも、保育士の膝の上で絵本を読むうちに穏やかな表情に変わっていきます。心が落ち着くと自然と休息につながり、心身の回復を助けることもあります。
④ 集中力を育てる
最初は数ページで飽きてしまう子も、繰り返しの中で少しずつ集中して聞けるようになります。短時間でも集中する経験は、学びの基礎になります。
2. 年齢別・絵本の楽しみ方
子どもの年齢によって、絵本の選び方や楽しみ方は変わります。そよかぜでの経験をもとに、年齢別のポイントをご紹介します。
0〜1歳:視覚と聴覚を刺激する絵本
赤ちゃんには色や形がはっきりした絵本、オノマトペが含まれる、音のリズムが心地よい絵本がおすすめです。読んであげる親の声そのものが安心材料となります。
1〜3歳:繰り返し表現を楽しむ絵本
同じフレーズが繰り返される絵本は、子どもが覚えて一緒に声を出すきっかけになります。そよかぜでも「もう一回!」と同じ本を何度もリクエストされることがよくあります。
3〜6歳:ストーリー性のある絵本
少し長めの物語や感情の変化が描かれた絵本を通じて、子どもは自分や他者の気持ちを考える力を育てます。感情を言葉にする練習にもつながります。
3. おうちでできる読み聞かせの工夫
読み聞かせは特別な準備をしなくてもできますが、ちょっとした工夫でさらに効果が高まります。
- 静かで落ち着いた環境で読む
- リラックスできる雰囲気をつくる
- 親も一緒に楽しむ気持ちで読む
- 「どう思う?」など子どもに問いかけてみる
これらを意識するだけで、読み聞かせの時間がより特別なものになります。
4. 託児所そよかぜでの絵本の時間
託児所そよかぜでは、のびのびと自由に遊べることを前提に環境設定をしていますが、保育者と子どもとのふれ合いができる時間も同じくらい大切にしています。体調不良の子や初めてで泣けてしまう子が安心できるように読み聞かせを取り入れたり、元気な子には活動が切り替わる場面で絵本を楽しんだりと、子どもたちの状態に合わせて読書を活用しています。
また、子どもが気に入った絵本を繰り返し読んでいくうちに、自然とことばが増えたり、お友だちと一緒に楽しんだりする姿が見られます。これは家庭ではなかなか経験できない、集団保育ならではの魅力です。
5. まとめ|絵本で広がる子どもの世界
絵本の読み聞かせは、言葉の発達や想像力だけでなく、安心感や親子の絆を深める大切な時間です。名古屋で子育てをしているパパやママも、ぜひおうちの時間に取り入れてみてください。
そして、もし子どもの体調が優れないときやリフレッシュの時間がほしいときには、名古屋市中区にある「託児所そよかぜ」の一時保育・体調不良児対応保育をご利用ください。看護師と保育士がそっと寄り添い、絵本や遊びを通して子どもたちが安心して過ごせる環境を整えています。
6. 年齢別おすすめ絵本リスト
最後に、託児所そよかぜでも人気のある絵本や、年齢ごとにおすすめしやすい絵本をご紹介します。おうちでの絵本選びの参考にしてみてください。
0〜1歳におすすめ
- 『いないいないばあ』(松谷みよ子)― 日本で一番読まれている赤ちゃん絵本
- 『じゃあじゃあびりびり』(まついのりこ)― 音とリズムを楽しめる絵本
- 『だるまさんが』シリーズ(かがくいひろし)― シンプルな繰り返しが大人気
1〜3歳におすすめ
- 『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん)― 生活に寄り添った物語
- 『おつきさまこんばんは』(林明子)― 夜の安心感を与えてくれる絵本
- 『きんぎょがにげた』(五味太郎)― 探し遊びを楽しめる絵本
3〜6歳におすすめ
- 『ぐりとぐら』(中川李枝子)― 長く愛されるストーリーと温かい絵
- 『はらぺこあおむし』(エリック・カール)― 世界中で人気の定番絵本
- 『おしいれのぼうけん』(ふるたたるひ・たばたせいいち)― 想像力をかき立てる冒険物語
6歳以降におすすめ
- 『スーホの白い馬』(大塚勇三 訳)― 感情移入を深める昔話絵本
- 『モチモチの木』(斎藤隆介)― 心の成長を描いた物語
- 『100万回生きたねこ』(佐野洋子)― 哲学的なテーマを持つ名作
絵本は子どもの年齢だけでなく、その子の性格や興味によっても選び方が変わります。まずは「親が一緒に楽しめそう」と感じる絵本から取り入れてみてください。お子さんにとっての特別な一冊が、きっと見つかるはずです。
