【保育士が解説】手洗い・うがいを楽しく習慣化!子どもが自分から続けたくなるコツ

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風邪や感染症の予防に欠かせない「手洗い・うがい」。
大人にとっては当たり前のことでも、子どもにとっては“ちょっと面倒”“どうして必要なの?”と感じやすい習慣です。
だからこそ、子どもが自分から進んでできるようにするには、楽しく・わかりやすく伝える工夫がポイント。
この記事では、保育士・看護師が実践する「手洗い・うがいの習慣づけ」のコツを紹介します。
家庭でもすぐに取り入れられるアイデアばかりなので、今日から楽しく始めてみましょう。

1. 手洗い・うがいの習慣は「楽しく始める」がカギ!

手洗い・うがいは、風邪や感染症を防ぐために欠かせない生活習慣です。
でも、子どもにとっては“面倒くさい”“なぜやらなきゃいけないの?”と感じることも多いもの。
だからこそ、まずは「やらされている」ではなく「やりたくなる」仕掛けをつくることが大切です。

たとえば、手洗いの時間を「バイキンさん退治タイム」にしてみましょう。
「今日はどのくらいバイキンさんが逃げたかな?」「泡の船で流しちゃおう!」などと声をかけながら洗うと、遊びの延長で自然と習慣づきます。
泡が広がる様子を観察したり、数を数えながら洗ったりするのもおすすめです。小さな発見があると、子どもは「もっとやりたい」と感じます。

また、手洗い場に子どもの好きなキャラクターのタオルや石けんを置くだけでも、やる気がアップします。
自分専用のコップやうがい用マグカップを用意してあげるのも良い方法です。お気に入りのアイテムがあると「自分のもの」という意識が生まれ、進んで使うようになります。

ポイントは、最初から「正しくやらせよう」と意識しすぎないこと。
まずは「楽しいからやる」→「気づいたらできている」という流れをつくることが、長く続けるコツです。
親が笑顔で一緒に取り組む姿を見せると、子どもは自然とまねをします。
「ママ(パパ)みたいにできた!」という達成感が、次のやる気につながります。

  • 遊びやストーリーを取り入れて楽しく始める
  • お気に入りアイテムでやる気を引き出す
  • 大人が楽しそうにやる姿を見せる
  • 完璧よりも「続けられること」を大切にする

2. 「なぜ必要か」を優しく伝える

手洗い・うがいを習慣化するには、子どもが「やる理由」を理解していることも大切です。
「やりなさい」「ちゃんと洗って!」と注意されるだけでは、やる気は続きません。
小さな子どもでも、自分なりに「なるほど」と納得できる説明をすると行動に結びつきやすくなります。

たとえば、「手を洗うと、見えないバイキンさんがいなくなってお腹が痛くならないよ」「うがいをすると、喉にくっついた風邪のバイキンが流れていくよ」など、想像しやすい言葉で伝えてみましょう。
絵本やイラストを使うと、さらにイメージしやすくなります。
バイキンが登場する絵本や動画を一緒に見ながら「これが手洗いで流れていくんだね」と話すのも効果的です。

少し大きくなった子どもには、「ごはんを食べる前に手をきれいにすると、体が喜ぶんだよ」「うがいをすると、元気な声でお話できるね」といったポジティブな言葉がけが有効です。
“やらなきゃダメ”ではなく、“自分の体を守るための優しい行動”として伝えることがポイントです。

また、「どうして今日は手洗いをしなかったの?」と叱るより、「昨日は上手にできたね、今日もやってみよう!」と励ますほうが、子どものやる気を引き出します。
子どもは褒められると嬉しくなり、その経験をもう一度味わいたいと感じます。
この“うれしい気持ち”の積み重ねが、やがて習慣へとつながっていきます。

  • 「なぜ大切か」を子どもの言葉で伝える
  • 絵本や動画を活用して楽しく理解させる
  • 叱るよりも、できたときに褒める
  • 自分の体を守る行動として教える

手洗い・うがいの習慣づけは、毎日の積み重ねが大切。
次の章では、「楽しく続けるための見える化の工夫」と、「親子で笑顔になれる声かけの例」を紹介します。

3. 子どもが喜ぶ!おすすめ手洗い・うがいグッズ

楽しく続けるためには、「子どもが自分からやりたくなる仕掛け」を作ることが大切です。
そのために効果的なのが、見た目や触感、音など五感を刺激するアイテム。
日常の中で「楽しい!」「気持ちいい!」と感じる瞬間を増やすことで、手洗いやうがいが自然と習慣になります。

  • ① 泡が出るポンプ式せっけん:
    手のひらにふわっと広がる泡は、子どもにとって特別な感触です。
    キャラクター型や動物型のデザインを選ぶと、「今日はどの子で洗おうかな?」とワクワクした気持ちで取り組めます。
    また、泡タイプなら短時間でもしっかり洗えるので、忙しい朝にもぴったりです。
  • ② 子ども専用コップ・タオル:
    自分だけのコップやタオルを持つと、手洗い・うがいの時間がぐっと特別に感じられます。
    好きなキャラクターや色を選ばせることで「自分のもの」という意識が芽生え、毎回大切に使いたくなる子も多いです。
  • ③ タイマー付きの蛇口ライト:
    水に触れると光ったり音が出たりする蛇口ライトもおすすめ。
    「ピカピカが消えるまで洗おうね」と伝えることで、遊びながら適切な洗浄時間を守れます。
    視覚的にも楽しく、兄弟やお友だちと一緒に取り組む際のモチベーションにもつながります。

こうしたアイテムは「できた!」という達成感を育てるきっかけにもなります。
特に2〜4歳頃の子どもは、視覚的な刺激や触覚の心地よさに反応しやすく、体験そのものを楽しめるようにするのがポイントです。
託児所や保育園でも、こうした仕掛けを取り入れることで、家庭との連携がよりスムーズになります。


4. 保育園・家庭で連携して続けよう

子どもにとって習慣を定着させるうえで大切なのは、「家庭と園での一貫した取り組み」です。
保育園では上手にできても、家庭では忘れてしまう…というケースも少なくありません。
そのため、家庭と保育施設の両方で同じ流れや声かけを意識することで、子どもは安心して行動できるようになります。

たとえば「保育園でもこうやって洗ってるね」「そよかぜで教えてもらった方法でやってみよう!」という声かけはとても効果的。
子どもは「いつも同じやり方」でできる安心感を覚え、自然と自立へとつながっていきます。

名古屋市中区の託児所そよかぜでは、看護師と保育士が常駐し、体調不良児への対応にも備えています。
感染症予防や衛生管理を徹底しながら、年齢に応じた手洗い・うがいの方法を丁寧にサポートしています。
保護者からの「家庭でもどうやって教えたらいい?」という相談にも、発達段階に合わせた具体的なアドバイスを行っています。

このように、家庭と施設が連携して「習慣の橋渡し」をすることが、子どもの健康を守る第一歩になります。


まとめ:楽しく続ける仕掛けが習慣化のカギ

手洗い・うがいの習慣は、「やらせる」ではなく「自分でやりたい」に変えることがポイントです。
歌やグッズ、家族との声かけなど、楽しく取り組める環境をつくることで、自然と続けられるようになります。
そして、家庭と園が同じ方向を向いて取り組むことで、子どもの健康と自立心を育てられます。

名古屋市中区の託児所そよかぜでは、看護師・保育士による衛生教育や健康サポートを通して、子どもたちが“自分の体を守る力”を育てるお手伝いをしています。
毎日の小さな習慣が、未来の大きな健康につながります。

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