名古屋の保育士直伝!「あぶないよ」だけじゃ伝わらない?子どもに響く声かけ術
子どもに「危ない!」と声をかけるとき、ただ単に「あぶないよ」と言うだけでは、子どもはなかなか理解できなかったり、反応が鈍かったりすることがあります。
今回は、名古屋で子育て中のママやパパに向けて、保育士目線で実践的な声かけ術をまとめました。日常の安全教育や、一時保育・託児所でのサポートとも結びつけて解説します。
1. 「あぶないよ」だけでは伝わらない理由
小さな子どもは抽象的な言葉よりも、具体的な行動やイメージで理解することが得意です。「あぶないよ」とだけ言っても、なぜ危ないのか、どうすれば安全なのかが分からず、同じ行動を繰り返してしまうこともあります。保育士は日常的に、子どもが行動を理解できるように「原因」と「具体的な行動」をセットで伝えるようにしています。
2. 子どもに響く声かけの基本ステップ
子どもに安全を伝えるには、次の3つのステップが効果的です。
ステップ1:危険の理由を伝える
単に「あぶない」ではなく、なぜ危ないのかを具体的に伝えます。例えば、階段で走ろうとする子には、「走ると転んで頭を打つから危ないよ」と説明します。子どもは理由が分かると、行動を理解しやすくなります。
ステップ2:安全な行動を示す
危険を伝えるだけでなく、代わりに取るべき行動も具体的に伝えます。例えば、「歩いてね」「手すりを持ってゆっくり降りようね」と安全な行動を示すと、子どもは理解しやすくなります。
ステップ3:声かけ+一緒に体験する
子どもが安全行動を体験することで、学びが定着します。階段や滑り台など危険が伴う遊びでは、保護者や保育士が手を添えながら正しい行動を一緒に体験させることが重要です。
3. 年齢ごとの声かけのポイント
子どもは年齢によって理解力が異なります。声かけもそれぞれに合わせて変える必要があります。
0〜2歳:具体的な行動と視覚的示唆
この時期は言葉だけでは伝わりにくいため、手を添える、ジェスチャーを使うなどの視覚的示唆が効果的です。例えば「ここはツルツル(滑るよ)歩こうね」と分かりやすい言葉で声をかけ、手を添えて一緒に歩くことで安全行動を理解できます。
3〜5歳:理由を簡単に伝え、選択肢を示す
この年齢になると、簡単な理由付けが理解できるようになります。「手すりを持ちます。転ぶと痛いよね」と伝え、手すりを使うかどうか選ばせることで、自ら安全を意識する力が育ちます。
6歳以上:言葉と経験を結びつける
小学生以上は、危険の理由や結果を理解できるので、「滑り台で頭を打つと怪我をして病院に行かなきゃいけなくなるうかも。手を添えて滑ろう」と伝えると納得して安全行動が身につきます。また「こんな時どうしたら良いんだっけ?」と子どもに安全行動を問いかけることで想像力が広がり、自発的に危険予知行動をとるきっかけにも繋がります。
4. 家庭での声かけと託児所での学びをつなぐ
名古屋の一時保育や託児所では、子どもが安全に遊べるように保育士が声かけや見守りを行っています。保育スタッフやご家族で協力しながら、家庭でも一貫した安全教育を取り入れましょう。
5. 子どもに響く言葉の工夫
声のトーンや言葉の選び方も大切です。「〜しないで!」と否定だけでなく、「〜しようね」と前向きに伝えると、子どもは理解しやすくなります。たとえば、「走らないで!」よりも「歩こうね」と言った方が安全行動が身につきます。
まとめ
危険の理由と安全な行動をセットで伝え、年齢に合わせた声かけを行うことが安全教育を行う上でとても大切です。
託児所そよかぜでは、常駐する看護師や保育士が連携して、子どもが安心して遊べる環境を提供しています。家庭と施設で一貫した安全教育を実践し、子どもが楽しく学べる日々をサポートしましょう。
